2016年11月30日(水) - 坂の下の本
嬉しい三連定休の初日。シニア四人組の一人、五郎島Mさんの車で郊外のシネコンへ出かけ、劇場入り口で友人TT君と待ち合わせて、映画『聖の青春』(監督:森義隆、出演:松山ケンイチ、東出昌大)を見る。 主演二人の圧巻の演技に圧倒され、後半自宅で療養している主人公・聖が再起をかけて深夜将棋の駒を盤面に打つ音が、階下に寝ている両に親の耳に届くシーンに涙が出る。☆4.5点。見終わって、併設のレストランでランチをいただきながら4人で映画談議。 小雨の中、東山まで送ってもらって本日の「映画の会」は終了。暗くなるまでガレージで在庫本整理。庫内はぐんぐんときれいになってきて、これが売れてきれいになるのだったらサイコーなんですが……。 夜、村上春樹『1973年のピンボール』(講談社)再読了後、定番の韓国歴史ドラマ『朱蒙28』を見て過ごす。 |
6時半起床。外はまだ暗く、今にも雨が降りそうだ。店掃除の後、"カフェモーニング"の仕込をおこない、オープンの8時にはスタンバイ完了だ。 こういう日に限ってお客さんは現れないもの、と思っていたら、コラボンチエさんが友人(ダンゴではありません)と来店。続けて常連のYさん、珈琲だけの惣菜Oさん(彼女は"しいたけ"をお土産に持ってきてくださったので、お礼にホットケーキをごちそうする)、そうこうしているうちに店が開いているのでフツーのお客さんがやってきてなんだか賑わっている店に見える。 モーニングタイムが終わると、いつもの静かなあうん堂に戻って、K子さんは本読み、私は在庫本整理。日曜だけど、こんなのでいいのかなあ。伊丹Shinさんから年末年始の帰省についてメールが届く。もうすぐ正月か……。 夜、佳境に入った『真田丸』を見て、次はhulu配信の『朱蒙27』を見る。後者も前半のクライマックスに向けて予想外の展開が始まって目が離せないぞ。 |
10時、昨日整理した古本を昨夜のうちに積み込んでおいたレンタカーで、古書組合の「古本市」がおこなわれる野々市・交遊舎へ出かける。入札では4点出品し全品札が入ったものの、あうん堂が唯一札を入れた商品はオヨヨさんの札にかなわず惨敗。うーむ、あいかわらず手ごわいのう。 13時過ぎに閉会。野々市市本町にあるつばきやさんに寄って、目下開催中の作品展の作家さんから以前購入したバッグの肩紐調整をお願いし、しばし店長さんと歓談。レンタカーを返して14時帰宅後、遅めの昼食。 17時半に店を閉め、K子さんと金沢21世紀美術館内の21シアターへ、カルロスさん出演の芝居『だから、ペミカンなんですよ。』を観に行く。友人TT君も一緒になるはずなのに開演時間が来ても姿は見えず。 「ペミカン/pemmican」とは、カナダ及びアメリカに先住するインディアンたちの伝統的な食品、だそうだが、日本においても、大学山岳部などによる長期に及ぶ冬季登山などにおいて伝統的によく利用されている(た)そうで、つまり今夜のお芝居は「山登り」である。 主役3人の中の一人、カルロスさんは身体を張っての熱演であり、100分のステージを楽しむ。聞けば明日は3回公演とのこと、みなさん大丈夫かなあ。 歩いて帰宅。今夜もhulu配信で『朱蒙24』を見る。 |
金沢駅9時48分発のしらさぎ号で名古屋へ。近江塩津駅の手前の16番分岐器で北陸線に入るのは何年ぶりのことだろう。米原駅での座席の転換をしていると、あー名古屋に行くんだ、と実感する。隣のK子さんはなんてメンド―なの、という顔をして立っている。 今日名古屋にやって来たのは二階堂和美さんがGentle Forest Jazz Bandをバックに吹き込んだ新譜CD『GOTTA-NI』の発売記念ライブツアーに参加するためである。開演は16時なので、それまでの間名古屋の街をブラタモリ。 駅コンコース内のお店に行列ができているのでとりあえず並んだら、店の女の子から渡されたのはポップコーンのメニューだった。お土産用に一缶買って、メイチカ内で昼食。"味噌カツ&エビフライ定食"を注文。 地下鉄で栄下車。テレビ塔のある公園を歩くも、札幌のようなワクワク感がないのはどうしてだろう。三越の公園側の窓がブラインドで閉まっているからかなあ。地下の「たねや」で"どらやき/大福/栗饅頭"を買って、地下鉄・久屋大通駅に向かって歩く。途中のコーヒーショップで一休み。 久屋大通駅から終点の徳重駅に着いたのが開演15分前。駅の隣の緑区文化小劇場に小走りで入り、ロビーのグッズ売り場にいたのがカクバリズムの角張さんだったので、どうもどうも、とニカさんに持って来たお土産を言付けてホールに入る。 Gentle Forest Jazz Bandのバンマス・ジェントル久保田さんのコテコテ指揮をバックに、ニカさんの歌が弾ける2時間であった。やっぱりニカさんのライブはいいなあ。頼まれていたニカさんのCDとGFJBのCDを買って外に出るともう真っ暗。地下鉄で名古屋駅に戻って、夕食。生中のつまみは"名古屋コーチンの焼き鳥"だ。 19時48分発の最終のしらさぎ号に乗車。車内で村上春樹『風の歌を聴け』(講談社)を再読し、22時55分金沢着。雨は降ってないので歩いて帰宅。 |
カフェ奥デッキのナナカマドが、朝陽を浴びて輝いている。ハイ、紅葉真っ盛りです。これで冷たい風が吹くと、あっという間に散ってしまいます。 終日、在庫本整理。 |
午前、果実取材を受けたガイドブック『コトリップ金沢』の原稿ゲラを校正して返信。ヤフオク落札商品を梱包して、ヨガ教室に出かけるK子さんに投函をお願いし、溜まっているHP日録を書込み、アップ。 昼過ぎ、K子さんが東出珈琲店で珈琲豆を買いに行くというので付き合い、近江町市場内の回転寿司・大倉でランチ。二人で2430円なり。 小春日和のなか香林坊まで歩き、ようやく改装の終わった東急スクエア内の東急ハンズを一巡り。下階のうつのみや書店で新刊チェック。 フラットバスで石引・NYANCAFE−BOOKSに行き、コーヒーを飲みながらリンダ店長と3人でのんびりよもやま話。 小立野台を下ってK病院に父の様子を覗いて帰宅。先日、隣家の玄関内に置いてあったバイキーを母が引っかけて倒した際に椅子の留め金が壊れて元に戻らなくなったので、ワンダーショップに持ち込み修理を依頼する。うまく直るかなあ。 夜、隣家の電気椅子に座って本読み。吉村昭『三陸海岸大津波』(新潮文庫)読了。戻って珈琲を淹れ、Hulu配信『朱蒙14,15』と2話分をイッキ見。0:40就寝。 |
8時前に起床。ゴミ出しの後、昨夜の「軍鶏の会」で使ったテーブルや椅子を元の位置に戻しながらの店掃除を済ませたら開店40分前となり、急いで朝食。 終日、ヤフオク発送作業や出品データ作りなど、古本屋仕事。 ダッチ・ゴシさんから今年も"紀州の梅干し"が宅配便で届く。ヤマト青年が片手に樽をぶら下げている姿が妙にオカシイ。陶芸のToshikoさんが珈琲を飲みにやってきたので、さっそく梅干しの味見を兼ねて彼女に一包みおすそ分け……と書いただけで口の中につばが出てきた。 夜、ネットニュースで見つけた大分おんせん県の観光PV『シンフロ』に感動。青春映画大好きオジサンにはたまらないなあ。百聞は一見に如かず、2本ありますが、ここは「シンフロ」「ゆけ、シンフロ部!」続の順でごらんください。私もフロに入って、23:30就寝。 |
10年目の秋を迎えた店先のヒメリンゴ。 今年は五つしか花が咲かず、そのうち実の着いたのはたったの一個。数日前の雨と風の日に枝から落ちたのを拾い、ごしごし磨いてカフェのレジ皿に飾る。秋本番です。 |
小春日和の一日となり、店の中よりガレージで在庫本を片付けている方が暖かい。 竹工芸作家でもある喫茶竹屋さんが仲間とのグループ展『隨二 〜暮らしにエッセンスを』を開催しているので、自転車でひとっ走り会場のギャラリーヘ。彼女の作品をはじめ、縫、藍染といった作品が並ぶ中、しばし歓談。新作の「竹の耳かき」を購入。 暗くなってきた頃に早々と店を閉め、歩いて広坂・しいのき迎賓館広場でおこなわれているイベントに出かける。三年前から秋の夜長に開催されていた『冬の友』が、今年は『こたつの誘惑』と称して各テントに用意された「こたつ」に入っていろんなワークショップを楽しむという趣向である。 最初に入った「こたつで缶バッジ こたつでカレー」テントでオヨヨせせらぎさんの缶バッジを作りながらシエスタさんの"焼きカレー"で夕食。次いで「こたつで手仕事」テントに移動し、NYANCAFE−BOOKSさんたちのワークショップ「ゆび編み」をK子さんがやっている間、出店している豆月さん、箱のマツバラさんたち顔見知りのテントを覗いて回る。 帰宅後、Hulu配信の韓国歴史ドラマ『朱蒙(チュモン)』の第3話を見る。前回の『善徳女王』は全62話だったが、今度のドラマは全68話。秋の夜長に楽しみがまたひとつ。 |
秋本番の11月に入って最初の営業日なので、入口の「ギャラリー時々」の作品も衣替え。 木枯らしが吹く中、青年が公園のベンチに座っている女の子を迎えに来たのだろうか、それとも別れるのだろうか、ちょっとわけありな沢野ひとしさんの作品だが、毎年この季節になると壁に掛けているお気に入りの一枚である。 終日、古本屋仕事。 夜、久しぶりに主計町・空海でK子さんと夕食。細い月が夜空に輝いている。 |
11月3日は10月10日と並ぶ天気の特異日、つまり「晴れ」る確率の高い日なのだが、今日は朝から冷たい雨降り。 タクシーを呼んで金沢駅に行き、6時45分発の最速サンダーバードに乗車。家から持って来た"パン"と缶コーヒーで朝食後、K子さんは眠りの態勢に入り、私は本読み。 秋晴れの大阪駅で宝塚線に乗り換え、9時55分伊丹駅着。伊丹Shinさんと待ち合わせ、3人でTaiちゃんが通う学校でおこなわれている文化祭に出かけ、1時間余りTaiちゃんの仕事や学校での様子を見聞きする。カメラを忘れたことに気付き、記念写真はなし。 帰路は手伝っていたRyoukoさんと4人で昼食を済ませ、先月引っ越したShinさんのマンションに。Sawaちゃんも加わりのんびり近況を歓談。『君も名は。』を早くに見たというSawaちゃんは、うーんなんかわからなくてつまらなかった、と言うので、中1の彼女にわかるよう、せつない主人公の気持ちを熱く語るじいちゃんであった。 Taiちゃんが帰るのを迎えに行き、そのまま私たちは伊丹市立図書館へ。ここには地元在住の作家である故田辺聖子さんと宮本輝さんのコーナーがあるからだ。蔵書中心なのでそれほど見るところはないものの、大学時代の宮本輝さんの写真と田辺聖子さんのノートがあった。 マンションに戻ってみんなで歓談、夕食をいただいた後引上げ、20時7分発のサンダーバードで金沢に帰ると冷たい雨降りが続いていた。 |
空が高く澄んでいて、秋本番。 お昼前、8月に仕入れた新刊『murren』の入金締切が9月末だったのに、時間がありすぎてすっかり忘れていた支払いをMS銀行で入金。やっぱりちゃんちゃんと入れるようにしよう。 入金後、K子さんが寿司を食べようというので近江町市場の回転寿司に行くも順番待ちのお客さんが多くて諦め、行列のない非回転寿司に行くと、時間制でこれからだと3時になります、とのこと。うーん、もうイッカ。 金沢駅まで歩き、ホテル金沢のレストランででランチをした後、フォーラスで映画『君の名は。』を見る。平日なのにそこそこ人が入っていてこの映画の人気の高さをうかがわせる。 ストーリーは予告情報しか知らなかったが、青春映画の好きな私には十分楽しめ、☆4.5点。映画のラスト、主人公の二人がすれ違って「君の名は」とたがいに声を掛けるところで泣いてしまった。見終わってから隣のK子さんに感想を求めると、そんなに入りこめなかったわ、とのことで、まだまだ話したかったことは誰に言おうかなあ。 マシマシさんでパンを買って、浅野川大橋を渡っていると赤く染まり始めた卯辰山が目に入り、山も秋本番だ。 夜、朝井リョウ『何者』(新潮社)読了。 |
今日から11月。あうん堂は三連定休の初日なので、ゆっくり8時起床。K子さんは珍しく先に起きていて、「埋立てゴミ」を出してきましたっ!と一言。ご苦労様です!っとワタシ。 1週間前に突如発生した三痛の内、腰の痛みはぐんぐんと良くなっていることをラジオ体操で確認した後、"ごはん"で朝食。 午前、金沢出張中の不思議(はてな)さんがやってきて、K子さんと三人で東山1丁目にあるホタテKさん宅を訪ねる。ホタテさんとの馴初めはいずれあらためて書くことにして、今日は金沢市の指定建物にもなっているお宅を拝見。状況劇場のポスターがあるぞ。「Tombi珈琲」を淹れていただき、4人で歓談。 お茶道具を見せていただいている不思議さんを残して退出。K子さんは家に戻り、私は昨日買取り依頼の電話をいただいた桜町のTさん宅を訪問。蔵書は時代小説の文庫が中心だが、今回は引き取りをご遠慮することに。時おり強い風の吹く中、郵便局と銀行に寄って帰宅。 午後、イロイロあるある仕事を片付ける。 今月20日開催予定の「一箱古本市」参加申し込み者3人に案内メールを送った後、"チキンカレー"の仕込み作業。夕方には、母の頼まれ買い物ついでにK子さんにも頼まれた買い物にスーパーへ歩いて出かける。雨は上がったものの冷え込みがきつい。 夜、月末会計整理を済ませ、Hulu配信の『善徳女王』……は昨夜で見終わったので、次の還流歴史ドラマをあれこれチェック。『善徳女王』の製作スタッフが最初に手掛けたという『朱蒙(チュモン)』第1話を見ることにしよう。0:00就寝。 |