6時半、屋根裏部屋から店に戻ってギャラリーの最終整理。作品の展示は昨夜の内にニークワークスUさんたちの手で終わってはいるのだが、テレビ等こまごまとした物が残っており、セッセとお客さんの目に触れないところへ片付ける。
10時半、なんとか掃除が終わったところで開店、「沢野ひとし展」の初日を迎える。しかし、ギャラリー経験はこの3年間で3回目故に、今ひとつ段取りができていないことに気付く。
終日、ギャラリーと帳場を上ったり下りたりする。
友人TT君が応援に来てくれたのはありがたく、本棚スペースの整理が出来ていないからもっぱらそちらを片付ける。一段楽してからギャラリー上り口のところに次のような開催案内文を掲示して、ようやく個展らしき雰囲気になったぞ。
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■ 沢野ひとし『山の時間 展』開催について
沢野ひとしさんがこれまでおこなっている個展会場は、主に東京、大阪、神戸、鎌倉のギャラリーや、山行でなじみの深い松本等です。
金沢は、沢野さんが出版社勤務時代に営業で何度か訪れたことがあり、いろんな思い出のある街の一つです。三年前、沢野さんが金沢にいらっしゃった折、あうん堂を訪ねてくださったことがきっかけとなり、この春の画文集『山の時間』出版を機に北陸では初の個展開催となりました。
サラリーマン時代に出合った『本の雑誌』がきっかけで沢野さんを知り、以後現在にいたるまで氏の作品に親しんできた一ファンが、今回このような個展のお手伝いをすることになりました。小さな空間ですが、沢野ひとしワールドをお楽しみいただけると嬉しいです。
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夜、K子さんはヨガに出かけ、私は電気椅子で体力の回復に努めるも、お互い慣れぬ仕事で早々に屋根裏部屋に引き揚げるのであった。 |