2015年7月28日(火) - 早寝早起きあうん堂
昨日、ガレージで半日かけて整理した「T氏預かり本」は、段ボール10箱に束本が14本となり、サポートをお願いしているカルロスさんの車に目いっぱい積み込む。 10時、二人で野々市・交遊舎に赴き、石川古書組合の古本交換会(市場)に出品。預かり本の大半はT氏の仕事関連参考図書ということもあって、組合員のニーズと合わず、落札されたのは3点。あうん堂が落とした4点を加えて計7点であり、カルロスさんに手伝ってもらって再びガレージに戻ることとなる。 昼食、二人で吉野家に入り、土用の丑の日なので"うな重・一枚盛り"を注文。 15時、早めに店を閉め、K子さんと高速バスで富山へ出かける。目的は、浜田真理子&小泉今日子による「朗読&ライブ」である。 富山市役所前で下車、会場を県民会館と間違えていロビーには誰もいない。慌ててインフォメーションで確かめると「県教育文化会館」だそうで(チケットにはそう書いてあります)、もう一組勘違いをしている女性二人組と一緒に歩いて移動する羽目に。 18時、開演。キョンキョン目当てに集まったお客さんも多い今夜のライブだが、趣旨は富山市で小中高と過ごした久世光彦さんの企画展(%uE9AB99志の国文学館にて開催中)イベントで、氏のエッセイ『マイ・ラスト・ソング』からセレクトした文章をキョンキョンが朗読、浜田真理子さんがピアノで歌うというのである。 浜田さんの自伝エッセイ『胸の小箱』を読んでいたので、今回ぜひ彼女の歌を聴きたかったのである。今回はすべてカバー曲だが、ちゃんと彼女の歌にしている。そして、朗読された文章から最期に久世さんの反戦の想いがしっかりと伝わって来て、よかった。 19時半終演。総曲輪バス停でバス時間を確かめようと行ったところ、仕事帰りの物知りTさんがいたので、無理やり誘って食堂で夕食。最終21時の高速バスで一緒に金沢に戻る。 |
楽しかった九州旅の会計整理をしているうちにいつもの生活に戻ってきたので、写真や動画を整理してテンションを上げる。1班Ayaさん母子が顔を出したので、土産話ならぬ土産動画で盛り上がるK子さんであった。 終日、ベッドにひっくり返って読みかけの宮本輝『田園発港行き自転車(上・下)』(集英社)読了。好きな作品で、舞台となっている愛本橋を見たくなったなあ。 昨年、あうん堂で定休日にオープンしていた「shihocafe」が東山1丁目で再オープンしたのだがなかなかいけなくて、今日ようやく訪ねていく。cowry coffeeのK君が珈琲豆の配達に来ていたので、一緒にお茶しながら近況を歓談。カフェのshihoさん、上階も下階もお客さんでてんてこ舞いしている。観光客で一杯のひがし茶屋街を抜けて帰宅し、再び本読みにふける。 |
6時起床、寝ぼけまなこでホテルの展望大浴場へ。窓の向こうの桜島は……暑い雲に覆われ、錦江湾の灰色の海と裾野の木々が見えるだけ。嗚呼、鹿児島は今日も雨だった。部屋に帰ってBS『あまちゃん』と『まれ』を見た後、1Fレストランに降りて朝食、アジアからの観光客であふれている。 9時、キャリアKさんご夫妻がギターとリコーダーを持って来室。K妻さんは数年前からリコーダークラブに入っており、5月に来沢の折、持参したリコーダーを吹いてくださったのがきっかけでK子さんがリコーダーを始めたのである。そんなこんなで今日はK妻さんとの合同練習をホテルの部屋でチェックアウトまでやろうというのである。ちなみにギターは私です。練習最後に動画を撮るもののテンポが合わず、テイク4までで時間切れとなる。 11時、チェックアウト。昨日に続き私のリクエストで『ドバラダ門』のモデルである山下惣次郎氏が設計した鹿児島刑務所の正門がある鹿児島アリーナにKさんの車で出かける。奈良や金沢刑務所の正門(明治村に移転保存)も彼の設計で、明治の威厳がたっぷり。 もうひとつのリクエストである「可否館」はすぐ近くで、ここでもお土産に珈琲豆を購入し、Kさん夫妻お薦めの洋食「ステーキハウス藤安」へ移動。落ち着いた店で、丁寧な仕事ぶりが目につき、刺激を受ける。4人でこれからの仕事のことなどあれこれ歓談。 鹿児島中央駅前でKさん夫妻と別れ、九州新幹線・さくらで一路博多へ。1時間半の車内ではK子さんは爆睡、私は本読み。15時半、博多駅着。地下鉄で中洲川端下車、こども山笠に出る子どもたちが集まっている公園脇のホテルにチェックイン、休む間もなくタクシーでヤフオクドームに移動。 今回の九州旅のもう一つのハイライト、サザンオールスターズのライブ『おいしい葡萄の旅』開演30分前にドームに到着。15年ぶりのライブを楽しみます! 17時開演。3時間半、30数曲を歌いまくる桑田佳祐さん、元気だなあ。私たちも一緒に拳を突き上げるのであった。 帰路は地下鉄で、ホテル近くのコンビニで缶ビールとつまみを買って部屋で二人でプチ宴会。金沢から博多まで、九州旅はまだ続きます! |
予約してあったタクシーで金沢駅へ向かい、6時45分発のサンダーバード6号で新大阪へ。車内では本読みのあと、鉄道員時代の同僚(現職とのこと)が居合わせたので敦賀を過ぎてから京都まで最近の会社事情を聞かせてもらう。 新大阪からリムジンバスで伊丹の大阪空港へ。早めにチェックインを済ませ、出発ロビーでのんびりコーヒータイム。今朝の伊丹は曇り空で、これから向かう鹿児島は雨とのこと。 11時05分発のJAL便で鹿児島に着いたのは12時15分。なるほどしっかり雨が降っている。到着ロビーに出ると地元在住のキャリーKさんご夫妻が出迎えに来てくださり、1年ぶり(K妻さんとは今年のGWに金沢で会っているのですが)に二人揃って再会、ということになる。 3年連続の鹿児島旅、今回案内をリクエストしたのは、嘉例川駅。車で15分とのことなので、その前に地元の"ざぼんラーメン"で昼食。とんこつ味だがさっぱりしている。 しっかり腹ごしらえをして嘉例川駅へ。懐かしい木造駅舎の改札口からホームに出るとちょうど気動車がやって来る。鉄道マニアらしき男性が一人下車して駅舎の写真を撮り始めている。 本屋内のタブレットを前に私たちも記念撮影の後、週末のみ販売しているという名物の駅弁を買う。いつもは即完売だそうだが、今日は雨なので、と店番のオジサンが話してくれる。 雨がやまない中、加治木ICに入る手前で"加治木まんじゅう"をゲット。車はそのまま高速道に入り、鹿児島市内をスルーしていちき串木野市にある「薩摩藩英国留学生記念館」に到着。「薩摩藩英国留学生(薩摩スチューデントと呼ばれている)」のことは全く知識がなかったが、幕末イギリスに留学してその後明治の政治・文化・産業に深く関わっていることを知る。幕末、国を動かした薩摩藩の懐の深さを思い知らされる。 市内の珈琲店・パラゴンでコーヒータイム。「パラゴン」とは著名な音響メーカーのスピーカの名前で、店内にデンと置いてある。お土産に珈琲豆を買って車に乗り込み、今夜泊まる「鹿児島サンロイヤルホテル」まで送っていただきチェックイン。 19時、Kさんご夫妻が行きたかったという駅前にあるピザ屋さんで、夕食。ご主人が実家のある鹿児島県に戻って開業した事務所の経営も順調とのこと、本当によかった。あうん堂でお付き合いが始まった彼らのおかげで、こうして3年続けて鹿児島に訪れることになろうとは……。美味しいピザと生ビール、そして夫妻の笑顔に私たちも大満足のひとときであった。 ホテルに戻り、温泉大浴場でのんびりと汗を流す。窓ガラス越しに明日は桜島が見えますように。 |
午前、F銀行で明日からのの九州旅に備えて資金を調達後金沢駅に出かけ、新大阪までのJR券を購入して帰宅。早めに旅支度に取りかかるが、今回もバッグはひとつで済んでしまった。 午後、アレフKさん宅にお呼ばれがあり、K子さんと武蔵辻・エムザで刺身を調達してフラットバスで犀川の向こうの中村神社で下車。「ポッケまーと」で顔見知りの宮下酒店に初めて立ち寄り、かつて中学生の頃に鉄道官舎で隣に住んでいてこのお店にお嫁に来た奥さん(当時は赤ちゃんだったと言われる)としばし昔話をしながら缶ビールを購入。 Kさん宅におじゃまして、夕方出勤なんです、という娘さんのKeiさんと久しぶりに顔を合わせる。しばらくしてNYANCAFE−BOOKSさん夫妻もやって来たところで、冷たいビールで乾杯。ジャズのCDを聴きながらの昼下がりのビールはサイコーです! いつの間にか外は暗くなり、Kさんの"パスタ"にKeiさんの"グリーンカレー"をいただきながら話は尽きないが、私たちは明日が早いので21時過ぎにお開きとする。 片町まで歩いてタクシーで石引経由で帰宅。明日は鹿児島だ。 |
蒸し暑い日は涼しい映画館に限ります!と、午後からK子さんと駅前のイオンシネマへ出かける。 映画は神座を舞台にした『海街diary』(監督・脚本:是枝裕和/出演:綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず)。原作は知る人ぞ知るコミックの名作だそうだが、私たちは知りませんでした。4姉妹の日常が静かに描かれ、☆4.5 点。出演者の自然な演技は見事でした。 見終わって外に出ると17時、そろそろ仕事帰りのサラリーマンの姿が見えようかという時間帯をぶらぶら歩くのは久しぶりのこと。彦三通りに最近オープンした和風創作料理のお店「プラットホーム」に入って、生ビールを注文。カウンター越しにあうん堂にも来てくださったという若いオーナーさんと、しばし歓談。 軽めの夕食を済ませ店を出ても、まだ陽は残っている。これも楽しい夏休みです。 |