年明け早々に思いついた「あうん堂・着物を・着る会」(通称「AKK」)の発足式を兼ねた「初釜」を開催することになった。
会場は、東山・町屋塾の階上にある茶室をお借りしたので、お昼過ぎに亭主を務める友人TT君を自宅まで迎えに行き、その足で小立野・高砂屋に寄って"花弁もち"を買って帰る。あうん堂には五郎島MさんとK子さんが二人で着付けを済ませるのを待って、TT君とともに3人を町屋塾まで送る。次いで、美容院で着付けを得たO夫人を再び車で送って戻り、私は歩いて町屋塾へと向かう。
14時半、お茶会初体験の私が無謀にも正客を務めることとなり、TT君からもらっているカンニングペーパーを横目に「初釜」がスタート。静かな雰囲気の中、時々亭主はじめみなさんから小声で指図があり、その都度正客の心と裾と襟が乱れる。
濃茶、薄茶と続き、お仕舞下さい、と亭主に告げたのは16時過ぎ。後片付けをみんなで済ませてから、階下でそのまま着物姿での食事会。素人の私にはまったくわからないのだが、亭主・TT君が今日のお手前について反省することしきり。
19時、雨も降ってないので、あうん堂まで歩いて帰り、全員着物を脱いでいつもの洋服に着替えて初釜が終わる。それにしてもこの「お茶会」なるもの、大人の贅沢な遊びだと思い知らされる。 |