2016年8月31日(水) - 『春に散る』が、散る
今日で8月が終わり、朝日新聞に1年半にわたって連載していた沢木耕太郎氏の小説『春に散る』も今日で終わった。 主人公は初老を迎えた元ボクサー。引退後アメリカでホテル経営に成功した彼は、心臓に爆弾を抱えて帰国。かつてのボクシングジム仲間3人と共同生活を始めるうちに、若いボクサーを指導することになり、やがて一緒に世界をめざすのだが……。若者を育てることのすばらしさがよく伝わってきて、毎朝新聞を広げて読むたびに、こんな大人でありたい、と思っていた。単行本になるのは来年一月一日、2017年最初の読書はこれで決まった。 |