旅は中日の3日目。

  8時、ホテルをチェックアウト。弘前の街も3日目になると駅前から市内のめぼしい観光施設付近の土地勘ができ、昨日目を付けていた＜スタバ弘前公園前店＞へはカーナビなしで到着。建物は旧陸軍第八師団長の官舎であった洋館をそのまま店舗にしており、素敵な空間の中で朝食。今朝も快晴の弘前市内を抜け、五所川原方面に向けて車を走らせる。途中の車窓からは昨日視界10メートルだった岩木山がその全容を表し、車内には「リンゴ追分」がスマホから流れるのであった。

  10時、太宰治の生家がある金木町に到着。さっそく生家の＜斜陽館＞に入館、太宰治（本名：津島修治）が生まれ育った実家の様子は小説『津軽』の冒頭を読んでいただけによりリアリティがあって興味深く見学する。目の前にある観光物産館で、"リンゴジュース／太宰治カステラ／青森ニンニク／五所川原農林高校のジャム／アップルパイ"をしっかり購入。遠くに見える岩木山を後に＜浪岡ＩＣ＞から東北高速道に入って青森に向かう。

  12時、＜青森ＩＣ＞で下車。行きたかった＜青森県立美術館＞は展示替えのため休館であり、隣接する＜三内丸山遺跡＞だけでも見ておかねば。今日も遺跡！？ と口にするＫ子さんを車から連れ出し、充実した施設の中を抜けて屋外の遺跡跡を見学。昨日の＜大森勝山遺跡＞といい4～5千年も昔、森に囲まれ、空がぽっかり空いていて、冬は雪が多く寒い所で縄文人がよく暮らしていたなあ。青森市内のレンタカー会社に戻って車を返し、隣にあったラーメン屋で昼食。出汁が煮干しの "醤油ラーメン" だが、二人にはイマイチなり。

  14時、ホテルにチェックイン。一休みして市内の街歩き。「青森ねぶた」の山車が見られる＜ねぶたの家 ワ・ラッセ＞に入館、ねぶた祭りの実演もあって、太鼓を叩く。隣接する＜A-FACTORY＞で "リンゴジュース" を飲みながらポストカード2枚を書き、青森駅前から県庁までぶら歩きしてホテルに戻る。

  夕食を駅前通りにある居酒屋で済ませホテルに帰る時＜青森県観光物産館 アスパム＞の青いイルミネーションが目に入り、最上階の窓に灯がともっていたので寄り道することに。14Ｆの＜夜空のMUSIC BAR うみとひかり＞で青森市内の夜景と真っ暗な陸奥湾を眺めながら、二人で "りんごシードル／ウイスキー水割り" を口にする。21時、歩いて5分のホテルに戻る。