8時、チェックアウト。朝食を付けていないので函館駅まで歩き、駅のコインロッカーに荷物を預けて近くの朝市の食堂に入り、私は "イカ・イクラ丼" を、Ｋ子さんは "鮭丼"で朝食。市場内もやっぱし外国人旅行者で賑わい、店のおばちゃんから海鮮類のお土産を誘われるが我慢して＜金森赤レンガ倉庫＞群へ。40年前に初めて函館を訪れた頃、倉庫群はさびれて人通りもなくそれが函館らしい印象を持ったのだが、今はすっかり垢抜けたショッピング街に変貌している。これも当然か……。

  倉庫に並んでいるスタバでコーヒータイム。ポストカードを二人で書いてのんびり過ごした後、函館文学館、英国総領事館、公会堂の洋館建築をめぐってハリストス正教会の聖堂で一休み。五木寛之さんの『青春の門・放浪篇』で書かれたこの教会からの眺望の描写は今も覚えていて、以前に訪ねた時も同じことを思い出していたなあ。

  市電がやって来るまで時間があり、函館駅までブラ歩き。郵便局があったので切手を買ってポストカードを投函。広い通りを歩いて函館駅が見える＜大門横丁＞近くにある、あのロックバンド・ＧＬＡＹがデビュー前ここでライブをしていたことで知られる＜あうん堂ホール＞を訪ねるも営業時間外で閉まっており、外観写真を撮ってあきらめる。

  14時のバスで函館空港へ。スマホで初めて予約したチケットを１Ｆの発券機でなんとか発券したが、16時45分発のADO60便は機体整備で1時間遅れと案内が出ている。３Ｆ土産物店で "函館カレー／コーンかきもち／六花亭のクリームサンド" を買い求め、レストランで遅めの昼食兼早目の夕食を取ることにしよう。"はこだて地ビール・SAPPOROそらちビール" が美味しい。

  羽田行きADO60便は1時間遅れで函館空港を離陸、19時10分に羽田に着陸。機外に出るとムッとする蒸し暑さであった。モノレールで浜松町に移動、ＪＲ山の手線に乗り換えて東京駅下車。最終の「かがやき号」の指定席を取ってから、"パン／缶コーヒー" を買って新幹線ホームで電車が入って来るのを待つ。

  21時04分発の「かがやき号」に乗車。片岡義男『僕の珈琲』を読んだりしながら、23時30分金沢着。この5日間何ごともなく元気で帰宅、旅は終わった。