2025/02/06 16:32
6時起床。旅先でもラジオ体操は欠かさず、BSNHKで『カーネーション』を見ながら着替えと荷物整理。1Fレストランで朝食を済ませ、8時30分チェックアウト。
バッグは少し重いが手に持ち(K子さんは友人TT君から借りてきたキャリーバッグを引っ張る)、ホテルから歩いて10分の平和公園に行く。ここに来るのは今回が二回目で、もう30年も前のこと。慰霊碑から一直線の動線に沿って原爆ドームに向かって歩きながら、たった一個の原爆で20万人が亡くなったという事実を思い出して言葉が出ない。電停・原爆ドーム前から市電で広島駅に戻り、構内のコンビニで "もみじまんじゅう" を買い求め、山陽本線下り電車で再び大竹駅に向かう。
駅前広場に降りると黒瀬みどりさんが娘のFuuちゃんと車で迎えに来てくださり、市内のニカさんのご自宅でもある<大龍寺>まで案内してもらう。お寺の前の道を挟んだ向こう側に昨年できたばかりのスタジオ兼ゲストハウスの駐車場でニカさんと再会し、<大龍寺>本堂でガンジーさんのお参りをする。
ニカさんのお母さんとは初対面だが、昨年お手紙をいただいているので気軽におしゃべりを楽しむ。本堂の壁に小学二年生になった息子さんがお父さんのことを書いた習字『とうさんは ほとけさまだよ 見守るよ』が貼ってあり目が熱くなる。本堂でFuuちゃんが今日のために朝焼いてきてくれた "ジンジャークッキー" を口にしながらみんなで歓談。ニカさん行きつけの中華店で "チャーシューラーメン" をみんなで食べ、みどりさん母娘とはここで別れてニカさんに新岩国駅まで車で送っていただく。ニカさんとみどりさん母娘に会えてよかった。会いたい人にはどんどん会わないといけないなあ。13時29分発の「のぞみ」で小倉駅へ。
小倉駅で鹿児島本線に乗り換え、約15分で門司港駅に到着。途中の門司駅で下関に向かう関門トンネルへの線路がどうなっているのか車窓からずっと見ていたら、鹿児島本線の上下線に挟まれて山陽本線が地下に潜っていくのが見える、なるほど……ってどうでもいいことか。門司港駅はかつての九州の表玄関にふさわしく、始発駅で終着駅である。建物は戦前の趣を残しつつ現在も普通に使われているなんて、JR九州はエラいぞ!
雨と風が凄い中、駅から3分のホテルに駆け込みチェックイン。部屋の窓から関門海峡を行き交う船が、海峡の向こうには下関の街が見える。函館と同じ港町なのに、門司港がなぜか明るく感じるのは日本の南に位置しているからか。
少し風が治まったところで再び門司港駅、九州鉄道記念館とその周辺のレトロなビルを見て回る。<門司港レトロ>でお土産など買ってから駅前のクラフトビール店で夕食。店のお姉さんに、いたるところ "焼きカレー" 屋さんと「バナナ」と付いたお土産が目につきますね、と話すと、どちらもココ(門司)が発祥の地なんです、と教えられる。そういえば駅前に「バナナたたき売り発祥地」の碑がありました。
外に出るとまた風が強くて吹き飛ばされそう。ホテルに戻り、ライトアップされた関門大橋のイルミネーションを見ながらのんびりポストカードを書いて過ごす。
・ 広島~大竹~新岩国 42km+13km ・ 新岩国~小倉~門司港 172km+ 12km
