2025/02/06 16:42

  6時30分起床。部屋の窓のカーテンを開けると海と空はどんより曇り色だが、雨が降ってないのは何よりか。ホテルのレストランでバイキングの朝食。8時30分、チェックアウト。ホテルの外に出ると海からの猛烈な風で吹き飛ばされそうだ。なんとか門司港駅に向かって歩き、昨夜書いたポストカードを投函し、小倉行きの電車に乗り込む。

  北九州市役所がある小倉駅は大きく、駅前からモノレールが南に向かって走り、駅前のビルに囲まれた一角に昔からのアーケードのある商店街が伸びており、朝から多くの人が歩いて活気にあふれている。小倉城内を抜け、<松本清張記念館>に入館。コンパクトにまとめられているが清張の膨大な作品群を全て紹介するのは難しいと思う。山藤章二氏が描く清張の似顔絵が入ったブックカバーとポストカードをお土産に買う。再び商店街を抜けて小倉駅に戻り「さくら号」に乗車、博多駅には15分で着いてしまった。駅の西に隣接する阪急デパートで昼食を取り、東に隣接する<バスターミナル>で黒川温泉行の高速バスを待つ。

  13時03分発の高速バスに乗り込み、九州の背骨を走る高速道を南に走ること2時間40分で黒川温泉バス停に到着。ホンダ様ですか? と降りたバス停で名前を呼ばれ、(予約してある)<旅館わかば>がお迎えに参りました、と私たちのバッグを手に取って駐車場まで先導される。周りを見ると少人数の宿泊客ごとに何台かの車が停まっている。バス停から距離にして数百メートルの旅館だと事前に調べてあったが、実際こうして迎えに来てもらえると大助かり。3分で到着しチェックイン。
  谷あいの小さな川に沿った道の両側や川の向こう側にも建つ温泉旅館はこじんまりとしており、各旅館の露天風呂めぐりも楽しめることから、さっそくK子さんと出かけることにしよう。急な坂道を降りた先の<ふもと旅館>の露天風呂は、玄関に入ると川を渡る廊下の先にあり、入浴客は私一人。温まって帰る頃には雪が舞い、タオルを頭にかぶって宿泊旅館に戻る。
  夕食は部屋食で料理を運ぶ青年から、(今夜の)宿泊者は41人ですが日本人はお客様お二人です、と言われてビックリ。そう言えば今日のバスでもほとんどがアジアの人たちだった。夕食後もう一度内湯に入ってホッコリする。
      ・ 門司港~小倉~博多   12km+67km      ・ 博多~黒川温泉  128km