2025/02/06 17:38

  6時起床。11階のホテルの部屋の窓から朝焼けを背にした桜島の黒いシルエットが目に入る。うーん、鹿児島のみなさんが桜島を誇りに思うのもわかる気はする。今回の旅で唯一朝食を付けてないホテルなので7時半にチェックアウト。ホテルを出て少し先の「いづろ通」交差点にある「坂本龍馬とお龍さん 新婚旅行像」の前を右に行ったところにある<マテノコーヒー>でキャリヤKさん夫妻と8時に待ち合わせることになってるが、すでにお二人が店の前で待っていてくださる。
  時々珈琲豆を買いに来るというKayokoさんお薦めの "フレンチトースト" を4人でいただきながら、これからの行先を話す。私は遠慮なく「石橋記念公園」を、K子さんは言わずもがなの "加治木まんじゅう" を食べたいです、とリクエスト。Kiyohikoさんからは、車でないと行かれないですね、と桜島の絶景スポット他数か所の提案があり、いざ出発!

  雲一つない真っ青な空の下、先ずは「石橋記念公園」へ。市内を流れる甲突川に架かっていた五つの石橋が数10年前の洪水で流されたのをきっかけに撤去され、今の場所に移築したとのこと。なるほど橋の下に川はない。でもアーチ状の石橋は美しく、昔この橋の上を車が走 っていたことを覚えています、とKiyohikoさん。
  西南の役で亡くなった西郷隆盛、村田新八らを祀ってある「南洲墓地」に案内された後、桜島の絶景スポットへ。なるほど道はちゃんとついてはいるがバスも走っておらず、車でないと無理な道が行き止まりになっているところから数分で到着。展望台に上がると目の前にうっすら雪をかぶった桜島が迫り、左手には霧島連山、右手向こうには開聞岳が望め、眼下には穏やかな鹿児島湾が目に入る。鹿児島湾と桜島を囲むこのまあるい風景は「姶良(あいら)カルデラ」と呼ばれる巨大カルデラで、約三万年前に形成されたとのこと……ブラタモリかい。
  山を下り、湾沿いの日豊本線と並行して車は薩摩切子の制作が見学できる工房に立ち寄り、そのままさらに東の加治木市内に入る。K子さんが望む "加治木まんじゅう" の製造元で Kayokoさんがあうん堂に送ってくださる<ざおう堂>に到着。ここでしか食べられないアツアツの "揚げまん" を頬張る間、今日持って帰る20個の "加治木まんじゅう" がK子さんの手に握られていた。昼食は "ざぼんラーメン" に限ります、と語る Kiyohikoさんお薦めの店に行くとあいにくの定休日。ではこの近くの "鹿児島ラーメン" で我慢してください、ということになったのだが、いやいや美味しい。
  帰りの飛行機のチェックインまでもう少し時間があるので、鹿児島空港に近いJR肥薩線・嘉例川駅を10年ぶりに訪れる。前回は雨降りで暗い印象だったが、今日は快晴で1903年開業当時のままの木造駅舎は輝いていた。JR九州はエライぞ!
  13時15分、空港ビルまで送っていただき、お二人とお別れの挨拶を交わす。いつかまた会えるかはわからないが、今日こうして会えてよかった。少し慣れた搭乗券発券の手続きを済ませ、"さつま揚げ/薩摩焼酎/鶏飯/さつまかりんとう" などを買い込んでチェックイン。14時40分発 伊丹行き「JAL2410便」に搭乗、機内の搭乗者は半分で1時間後には伊丹空港に着いてしまった。

  リムジンバスで新大阪駅に着くと、なんと人の多いことか。全席指定となった「サンダーバード」に乗り込み、敦賀駅で「つるぎ38号」自由席に乗り換え、19時36分金沢駅着。駅ナカのスーパーで "総菜/缶ビール" を買ってタクシーで帰宅。お疲れさまでした、と二人で乾杯! 楽しい旅が終わった。
      ・ 鹿児島~空港~伊丹空港  46km+655km      ・ 伊丹~新大阪~敦賀~金沢  12km+133km+125km